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 92号(2010年11月15日)

   ・シンポジウム「歴史遺産を未来へ」を開催


 11月13日土曜日、シンポジウム「歴史遺産を未来へ」を、東北大学川内萩ホールにて開催いたしました。

 シンポジウムへの参加者は120名を超え、会場から人があふれるほどでした。報告では、宮城資料ネットと、これから資料ネットの立ち上げが期待される首都圏での活動報告を通じて、これからの歴史資料保全の新たな方向性を考えることになりました。
 宮城資料ネットからは、これまでの経験をふまえた保全体制のモデル提示と、個別報告としてかつての研究者による収集資料の返却、「学・官・民」協同の新たな保全活動に関する報告を行いました。一方、首都圏からの報告では、千葉での史料ネット起ち上げや、関東での学生が主体となった史料調査活動の成果と課題についての報告がありました。

 続くコメントと全体討論では、報告をふまえ様々な条件の違いをふまえた資料ネットの活動と組織のあり方や、研究者、市民、行政それぞれの役割、空白地域の解消の問題などについて議論が交わされました。

 報告と討論で5時間を超える長丁場となりました。それを感じさせない充実した内容になったのではないかと、主催者側の立場として感じております。これもひとえに報告者、コメンテーター、そして当日参加された皆様のおかげです。改めて御礼申し上げます。
 シンポジウム終了後には懇親会で参加者間の交流を深めるとともに、翌日の14日には、栗原市栗駒、花山、若柳の各地を巡見しました。宮城での歴史資料保全活動の歩みを実地でたどるとともに、くりはら田園鉄道の活用イベントなど、歴史資料が地域で活かされる現場も体感することができました。

 なおシンポジウムの内容につきましては、後日の公刊を予定しております。

 当日の討論の中で、以前に保全活動を行った史料所蔵者の方から、実際の活動紹介とともに、史料の保全と利活用、地域還元が一体となった「宮城方式」への賛意が寄せられました。保全活動をどのようにすすめるかにせよ、このような所蔵者や地域住民からの期待に、いかに真摯に向き合い、応えていくのかが、まさに求められている状況です。宮城資料ネットでも、今後ともより一層活動を充実させていきたいと考えております。みなさまの引き続きのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。(佐藤記)



 91号(2010年9月30日)

   ・栗原市一迫地区で第5次歴史資料保全活動を実施
   ・栗原市築館地区で歴史資料保全活動を実施
   ・白石市で中嶋家・遠藤家文書の整理作業開始


■一迫地区での第5次歴史資料保全活動
 10月30日、一迫地区にて第5次の歴史資料保全活動を実施しました。参加者は事務局と会員の9名で、前回同様栗原市教育委員会と地元の区長さんのご協力を得ました。
 
 今回の調査では、前回調査で所在が確認されたS家が対象で、約500点余りの資料をデジタルカメラでの撮影した上で中性紙封筒への袋詰めをおこないました。

 この作業と並行して、前回までの活動で古文書の所在情報を得ていたT家の所在調査を、市教育委員会の方とともに実施しました。倉庫に資料があるようだが、調べたことはない、というお話しだったので、お願いして倉庫の中を調べさせていただきました。すると、2階のから大量の古文書が発見されました。これらについては、資料の状態からも早急に整理作業に取りかかる必要があり、御許可をいただいて事務局に借用してきました。
 
 T家の御当主からは、地元の殿様で、先祖が仕えていた遠藤家の史料が白石市で発見されたことを新聞で知り、自分の家の史料も機会があれば誰かに調べてもらいたいと思っていた、それにしてもこんなに残っているとは知らなかった、というお話しがありました。今回の保全活動では、時を超え、地域を隔てても意識される遠藤家主従の絆を通じて、相次いで史料を確認することが出来ているともいえます。同時に、一つの地域・所蔵者方での保全活動が、マスメディアを通じて報道されることで、他地域の所蔵者の方にも大きな印象を与えているということも確認することができました。

 なお、今回の活動では、土曜日にもかかわらず、栗原市教育委員会の方に作業終了まで終始サポートしていただきました。我々の活動はこうした方々の協力に支えられて実施しています。多くの方々のご配慮に感謝しつつ、今後も継続する当該地区の調査で、より一層の信頼関係を深めていきたいと思います。

■築館地区での歴史資料保全活動
 10月12日、栗原市築館で歴史資料保全活動を実施しました。栗原市教育委員会の協力のもと、宮城資料ネット事務局4名でおこないました。
 今回対象となったのは、栗原郡で村肝入を勤めたお宅で、取り壊し予定の蔵があると栗原市教育委員会より情報が寄せられたため、急遽歴史資料の搬出作業をおこないました。
 蔵からは、近世の村文書に加え、明治から昭和期の文書資料が多数確認されました。確認された資料は、栗原市のもとで保管されることになりました。今後は栗原市と連携しながら対応を協議していくことになります。

■白石市での古文書整理作業
 10月5日、白石市において昨年保全活動を実施した、仙台藩士中嶋家・遠藤家文書の目録化作業を開始しました。この活動は、白石市教育委員会が採択された、地域伝統文化総合活性化事業の一環として、白石市古文書を読む会の方々と連携して始められました。資料ネットからは事務局4名が参加しました。
 
 今回は目録作成の作業でしたが、当事業は白石市域の歴史資料保全事業を目的としており、今後は歴史資料の所在調査や資料レスキュー活動などが予定されています。資料ネットも白石市の活動と連携して、保全活動を進めていく予定です。

  一件の保全活動から白石市全域の保全活動へ。白石市との協力関係は、資料保全活動をめぐる新たな試みとなりそうです。(天野記)




 90号(2010年9月30日)

   ・シンポジウム「歴史遺産を未来へ」開催のお知らせ

 来る11月13日土曜日に、仙台にてシンポジウム「歴史遺産を未来へ」を開催することとなりました。詳細は下記の通りです。

 □シンポジウム 「歴史遺産を未来へ」

  ・日時: 2010年11月13日 土曜日 13時〜18時
  ・会場: 東北大学川内萩ホール 2階会議室
       (仙台市青葉区川内40)
        http://www.bureau.tohoku.ac.jp/hagihall/institution/access.html

 □報告者(以下敬称略)
 
  ・平川新(東北大学教授)
      「古文書を千年後まで残すための取り組み」

  ・佐藤大介(東北大学助教)
      「歴史学における過去の清算−仙台版「古文書返却の旅」」

  ・蝦名裕一(東北大学教育研究支援者)
      「「学・官・民」連携による資料保全−くりでん資料保全活動の現在−」

  ・新和宏(千葉県立中央博物館教育普及課長)
      「千葉県における文化財救済ネットワークシステムの構築と課題」

  ・西村慎太郎(国文学研究資料館准教授)
      「地域に遺された資料の保存活動の実践と課題 −伊豆と甲州から−」

 □コメント
  菅野正道(仙台市史編さん室長)
  久留島浩(国立歴史民俗博物館副館長)

 □討論司会
  奥村弘(神戸大学教授)


  ※ポスター(PDFファイル)もご覧下さい。

 シンポジウムでは、宮城資料ネットから、これまでの歴史資料保全活動の歩みや様々な活動事例についての報告3本を行います。さらに、直下型地震などへの対応を念頭に、首都圏の事例について、最前線で活動されているお二方に報告をお願いいたしました。以上の報告を手がかりに、今まさに消滅の危機に瀕している様々な「歴史遺産」をどのように継承してゆくかを、共に考える機会となればと考えております。多くの方に御参加いただければ幸いです。

 また、翌日14日には巡見を実施いたします。2008年岩手・宮城内陸地震での歴史資料保全活動にゆかりの場所をたどりながら、震災から2年が経過した被災地の現状を視察いたします。巡見場所は、地震の猛威を伝える荒砥沢ダム崩落地、被災から修復なった国指定史跡・花山寒湯番所、いままさに地域の「歴史遺産」へと歩み始めた旧くりはら田園鉄道本社および若柳駅(何れも宮城県栗原市)です。若柳駅では動態保存車輌への乗車も行います。こちらにもふるって御参加下さい。
 
 参加御希望の方は、11月5日までに下記のテンプレートに必要事項を御記入の上、事務局まで御返信下さい。なお巡見につきましては、先着25名様までとさせていただきます。

---------(キリトリ)----------
御名前:
御所属:
御住所:
電子メールアドレス:
14日巡見: 参加 不参加 
---------(キリトリ)----------

※所属機関宛の出張依頼状を御希望の方は、あわせてその旨御連絡下さい。 (佐藤記)


 89号(2010年9月16日)

   加美町で第2次歴史資料保全活動を実施
   「大河原の歴史を語る会」を開催

■加美町での歴史資料保全活動

 今週9月14日、加美町で第2次歴史資料保全活動を実施しました。参加者は事務局と、東北学院大の学生など8名でした。

 今回の活動では、前回4月27日の活動に引き続き、加美町所蔵の古文書資料のデジタルカメラでの撮影と中性紙封筒への袋詰めを行いました。丸一日で、約500点の古文書資料の撮影と整理を完了いたしました。




■「大河原の歴史を語る会」を開催
 去る9月3日、宮城県大河原町にて「大河原の歴史を語る会」を、同町の関係者で構成される大河原の歴史を語る会などとの共催で、大河原町教育委員会の後援を得て開催しました。講演は本会理事長の平川新より「白鳥伝説の誕生と大高山神社」として行いました。

 宮城資料ネットでは、同町の旧家であるS家に所蔵されていた古文書資料の保全について、4年ほど前に所蔵者からの依頼で保全の対応を行っております。史料はその後東北歴史博物館所蔵となりました。一方で、明治から昭和期にかけて建築された家屋が現在も残されております。家屋は所蔵者の了解の基、地域の行事などで活用されていますが、より恒常的な保存と活用について、所蔵者と地域住民、歴史研究者が共に考える機会として今回の会を開催いたしました。

 講演は定員70人のところ、町の内外から100名を超える参加者がありました。地元の歴史や、その歴史の一環であるS家の邸宅に対する関心が高いことがうかがえました。講演の後、S家邸の保存と活用に会合が行われ、意見交換が行われました。

 これまでは文書資料中心の保全活動でしたが、ここ数回の活動では、歴史的建造物の保全についても考えることが多くなってきました。(佐藤記)


 88号(2010年9月8日)

   栗原市一迫地区 第4次歴史資料保全活動を実施

 去る9月8日、栗原市一迫地区での第4次歴史資料保全活動を実施しました。参加者は事務局と、東北大、宮城学院女子大の学生、合わせて8名でした。なお活動に際しては栗原市教育委員会と地元の区長さんから集会場の利用などで便宜を図っていただきました。

 今回の活動では、前回8月25日の保全活動で確認されたS家の古文書資料を対象に、デジタルカメラでの撮影と中性紙封筒への袋詰めを行いました。朝8時に仙台を出発、10時から夕方5時までかけて、約500点の古文書資料全ての撮影と整理を終えることが出来ました。

 またS家文書の整理と並行して、町内の別な所蔵者のお宅で、所在確認の調査を行いました。御許可をいただいたのが今回の活動の直前で、人数も集まっている今回、あわよくば二家分の保全ができれば、と目論んでおりました。そんなに量はないので、との事前のお話しでしたが、実際に拝見すると多数の古文書が。とても今回の活動で整理を行うことは出来ないということで、日をあらためて本格的な保全活動を行うことといたしました。一迫地区にはたくさんの史料が残されているかもしれない、ということで活動を始めましたが、予想を上回る質量の歴史資料が次々と確認される状況です。

 ところで、今回訪問したお宅の方が、このような古い資料を調査できるのは、もうここ数年が限界でしょうね、とおっしゃっていたのが印象的でした。世代交代や価値観の変化、そして災害への備え。歴史資料の保全活動が、いろいろな意味で時間との戦いだということを、改めて認識させられました。(佐藤記)


 87号(2010年8月26日)

    栗原市一迫地区で歴史資料保全活動を実施しました

 8月24日、栗原市一迫地区・O家で歴史資料保全活動を実施しました。宮城資料ネットからは5名が参加しました。今回の活動は仙台市博物館の学芸員2名と、山形大学永井康雄ゼミ(建築)7名との協同で実施しました。

 O家については、8月1日と17日の所在確認調査で、多くの古文書資料が保管されていることが確認されたため、保全対応をとることとなりました。史料が保管されていた母屋でその所在を確認してデジタルカメラで現状記録を取り、箱詰めをして防虫剤を入れました。猛暑下ということもあり、特に屋根裏ではサウナのような熱気の中での活動となりました。参加者一同の奮闘、また御当主から差し入れしていただいた麦茶とスイカに活力を得て、ほぼ日中一杯かけて全ての史料への最初の保全活動を行うことが出来ました。これらの史料は所蔵者の御了解をいただいて事務局に借用し、一点毎の撮影と保全を行うことになります。

 あわせて、母屋自体の調査も実施されました。数百年前に建てられたとの御当主のお話しでしたが、その通り江戸期の建物であろうということです。新たな地域の歴史遺産を、今回の保全活動を通じて確認することができました。              
 また、保全活動の終了後の時間を活用して、2軒の所蔵者方を訪問しました。地区での保全活動への御協力をお願いしてまいりましたが、そこでも数百点にのぼる古文書資料が確認されました。訪問に際しては、別の所蔵者の方から私たちの活動について聞きました、というお話しもあり、私たちの活動に対する地域の方々からの信頼が徐々に高まっていると感じました。こちらの史料についても、近日中に保全活動を行う方向で調整する予定です。(佐藤記)



 86号(2010年8月19日)

     栗原市一迫地区での歴史資料所在調査(第2次)を実施しました


 8月17日、栗原市一迫地区で第2次の歴史資料所在調査を実施しました。事務局4名で、前回7月31日・8月1日の調査に続いて、2軒の所蔵者方で所在確認と保全を行いました。

 あわせて、前回訪問した5軒の所蔵者方に、早速作成した写真帳を提供してきました。どの所蔵者方でも大変好評で、「この写真帳を持って、町内の所蔵者方に、ぜひ調査に協力するよう勧めてまわりたい」といったお話しもいただきました。                            
 ところで、この日の予定を終えて帰路につこうとしたところ、写真帳を差し上げたある所蔵者の方が、私たちがまだ自宅の近くにいるのを見かけたので、と近世の古文書をお持ちになって私たちに声をかけてくださいました。史料はすべて前回の調査では確認できなかったものでした。前回の調査や今回の訪問に対応しているうちに思い出した、家にはまだほかにも古い物がある、というお話しでしたので、御許可をいただいて保管場所を拝見させていただくと、近世文書や和本などが多数保管されているのが確認されました。保管状況から速やかに保全する必要性があると考えられたため、改めて8月24日に事務局で訪問し、今後継続的に対応することといたしました。

 今回の活動は、歴史資料の保全活動をすすめるにあたって、写真帳がもつ様々な役割を再認識させられる機会ともなりました。(佐藤記)


 85号(2010年8月4日)

     栗原市一迫地区での歴史資料所在調査を実施しました
       
岩手県藤沢町S家資料の集中整理作業について


□栗原市一迫地区での歴史資料所在調査

 7月31日(土)と8月1日(日)の両日、栗原市一迫川口地区の歴史資料所在調査と保全事業を実施しました。宮城資料ネット事務局4名でおこないました。

 2008年岩手・宮城内陸地震の被災地である同地区は、被災資料レスキューの過程で古文書などの歴史資料が数多く残されているとの情報が寄せられていた地域です。昨年度、栗原市教育委員会や山形大学地域教育文化学部(元東北大学大学院工学研究科)永井康雄教授と協同で実施した歴史資料所在アンケートを基に、所在調査および保全活動を実施しました。

 今回の活動では、当該地区の領主仙台藩重臣遠藤家の家臣であった、I家・S家・K家・T家・O家の5家の資料を保全しました。近世初頭から昭和期にいたる、合わせて400点ほどの古文書を中性紙封筒へ詰め替え、1点ごとにデジタルカメラでの撮影をおこないました。そのほかにも古文書をお持ちの方がいらっしゃるとのことでしたので、今後も継続してこの地域の所在調査をおこなっていく予定です。

 各所蔵者の方々に仲介していただきながら実施した今回の活動では、地元に残る「遠藤家家中」としての繋がりを改めて感じることになりました。二日目の所在調査の実施中に、前日お邪魔したお宅の御当主が調査先にお出でになり、そこの御当主に我々の活動趣旨をお伝え下さると、新たに古文書を出していただいた、ということもありました。このようなお力添えのおかげで、多くの貴重な歴史資料に巡り会い、保全活動をおこなうことができました。活動の過程でお世話になった地元の皆様に喜ばれるような保全活動を、今後とも目指していければと思います。


□岩手県藤沢町S家資料の集中整理作業

 去る7月4日(日)、岩手県藤沢町S家資料の保全活動を、NPO法人の事務局のある東北大学東北アジア研究センター436会議室で実施しました。当日は宮城資料ネット会員を中心に総勢25名の参加者を得ました。

 同家資料については、半年間で半数ほどの保全を終えておりましたが、膨大な文書群であり、所蔵者から長期の借用となっていることもあり、緊急での集中作業となりました。その結果、1日間で1000点近くの保全をおこなうことができました。残りの資料につきましては、毎週3回の作業で速やかに保全措置をおこなっていきます。

 急な呼び掛けにもかかわらず、多くの方々にご協力をいただくことができました。活動報告が遅くなってしまったことをお詫びするとともに、ご協力いただきました皆様に改めて御礼申し上げます。

                                (天野記)


84号 (2010年6月23日)

2010年7月4日
岩手県藤沢町S家資料の集中整理作業を実施 参加者を募集いたします


 2010年7月4日、岩手県藤沢町S家資料の集中整理作業を実施いたします。つきましては、20名ほどの参加者を募集いたします。すでに10日を切った段階での御案内となり、大変恐縮ですが、御都合のつく方の参加をよろしくお願い申しあげます。調査要項は下記の通りです。

---
日時  2010年7月4日 日曜日 午前9時作業開始 午後5時頃まで
場所  東北大学東北アジア研究センター 436会議室
     仙台市青葉区川内41
内容  S家文書の全点撮影と整理
その他 参加者には所定の日当を支給
---

 調査の詳細につきましては、お申込いただいた方に改めて御連絡差し上げます。

 岩手県藤沢町S家に所蔵される古文書資料は、昨年7月の史料返却事業において、旧仙台藩および岩手県の近世から昭和初期にかけての膨大な村落文書などの歴史資料が未整理のまま残されていることが確認されました。引き続き8月に現地での保全活動を実施し、その後所蔵者の方の御許可をいただいて、昨年12月より仙台の事務局で継続して保全のための整理と撮影を実施いたしております。

 半年間に及び、毎週2回の作業で全体の半数ほどの保全を終えました。一方でいまだ半数が未整理のまま残っております。個人宅から長期間の借用となっていること、さらに今後の保全活動スケジュールを考えると、出来るだけ早期に保全を完了したい状況です。そのため、今回の集中活動を実施する次第です。御理解と御協力の程、どうぞよろしく御願い申し上げます。

 御参加いただけるという方は、下記のテンプレートに必要事項を御記入いただいた上で、6月30日水曜日までに事務局まで御返信下さい。なお人員と経費の関係上、募集人員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。参加の御希望に添えないこともございますが、あしからず御了承下さい。また、まわりにこのような活動に参加されたいという方がいらっしゃいましたら、御案内いただければ幸いです。

---------------------------------
御名前:
御所属:
御住所:
御電話:
メールアドレス:
---------------------------------
※御連絡いただきました個人情報は事務手続きおよび今後のメールニュースの発信に利用いたします。



 83号 (2010年6月22日)

 仙台市堤町において資料保全活動を実施しました
 気仙沼市での学校資料保全活動について

 仙台市堤町において資料保全活動を実施しました

 6月14日、仙台市堤町において資料保全活動を実施しました。参加者は理事の千葉正樹さん(尚絅学院大)を中心に、事務局と会員6名が参加しました。

 堤町は、江戸時代中期より「堤焼」と呼ばれる陶器の生産地であり、かつては「東北を代表する民窯」と呼ばれていました。今回保全に訪れた佐大商店では、堤焼の伝統を後世に伝えるべく、独自にギャラリーを開設して展示活動に努めておられます。また、堤焼の登り窯が現存している唯一のお宅でもあります。

 今回の保全活動で 確認できた資料には、堤焼に関する史料のほか、同地域に居住していた足軽が戊辰戦争に参加した際の資料などが含まれていました。これらの史料について、中性紙封筒へ収納し、デジタルカメラでの全点撮影を完了しました。また、近年の同地域における歴史景観保全活動に関する資料や、昔の町の復元図などもあり、かつての地域の方々による歴史遺産継承の努力を学ばせていただきました。

 現在では小学校の授業などで使う以外には、登り窯に火をいれる事はなく、また店舗も今後どのようになるかはわからないとのことでした。

文書資料のみならず、歴史的価値のある佐大商店の所蔵品や建造物を今後どのようにして保存してゆくか。
調査の成果とともに、我々には大きな課題を突きつけられた気がした調査活動でした。



気仙沼市での学校資料保全活動について

 本会理事である大平聡さん(宮城学院女子大)を中心とするメンバーによる学校資料保全活動が、河北新報気仙沼地域版「リアスの風」で紹介されました。pdfファイルを添付いたしましたので、是非ご覧ください。  

 現在、少子化にともなって廃校となる小中学校も数多く、こうした学校資料の保全も我々にとっては急務となりそうです。

                                         (事務局・蝦名記)


 82号 (2010年4月30日)

        加美町で保全活動を実施しました

 宮城資料ネットでは、このほど宮城県加美町でも、地元の行政と文化財保護委員からの御協力を得て歴史資料保全活動を始めることとなりました。最初の活動を、去る4月27日に実施しました。参加者は8名でした。

 加美町の活動については、昨年12月から始まった山元町での活動と同様に、最初に自治体所蔵の史料保全を行い、それを契機に町域の個人蔵の歴史資料保全を行うことといたしました。今回の活動では、茶箱とダンボール10箱に保管されていた文書について、最初に
中性紙封筒への詰め替えを行い、一点毎にデジタルカメラでの撮影を行いました。分量が多く、今回の終わらなかったため、今後も継続的に活動を行うことになります。

 作業に来訪された町の文化財保護委員の方からは、町域にも多くの古文書資料が残っているが、御当主が御高齢になっていたり、所蔵者が資料を置いたまま都市部に転居されるケースも見られ、今後の保存に不安な面があるとのことでした。宮城資料ネットによる活動への謝意とともに、今後の継続的な活動に期待する旨のお話しがありました。

 活動量は増えてゆく一方ですが、災害や社会変化は待ったなしでやってきます。可能な範囲で、少しでも多くの歴史資料を保全して行ければと考えています。                     (佐藤記)

 81号 (2010年4月21日)

        大崎市で保全活動を実施しました


■大崎市での歴史資料保全活動

 4月9日と18日の両日、大崎市で歴史資料保全活動を実施しました。事務局と会員の計5名で行いました。

 今回の保全対象となったのは個人のコレクション資料で、主に宮城県北部の旧家が所蔵していた古文書資料や掛け軸類でした。いずれも、元の所蔵者の家が絶えるなどの事情で廃棄されそうになったものを収集されたということでした。2回の調査で、近世初期のものを含む数百点の史料を中性紙封筒に収め、デジタルカメラで撮影しました。

また、所蔵者の方自身のご実家にも古文書もお持ちだとのことで、18日の活動でその史料の概要を確認しました。近世後期の記録や下張り文書100点ほどの史料でで、これについては事務局で借用して整理・撮影しました。こちらも保全が完了しています。

 所蔵者の方のお話しの中で、この20年ほどで周辺地域の旧家でも家が絶えてしまったり、家屋を建て直された方も多いとのことです。今回のようにレスキューされた歴史資料がある一方で、多くの歴史資料が失われたことは確実でしょう。迫り来る宮城県沖地震への対応とともに、世代交代や社会の変化の中で、加速度的に歴史資料が失われつつある状況にどのように対処すべきか、考えてゆく必要性を改めて認識させられました。  (佐藤記)

 80号 (2010年3月23日)

       白石市で資料保全活動を実施しました

 3月20日(土)と21日(日・祝)の両日、仙台藩重臣遠藤家文書の保全活動を、白石市教育委員会と白石古文書の会との協同で実施しました。宮城資料ネットからは仙台、山形、東京から20名の参加者を得ました。地元からも13名ほどの皆様に御協力いただきました。御参加いただいたみなさまに改めて御礼申しあげます。

 今回の活動は、昨年9月21日・22日で保全が終わらなかった分の遠藤家文書約3000点の保全を行いました。前回と同様、資料1点ずつをデジタルカメラで撮影し、中性紙封筒に袋詰めしました。今回の活動をもって、遠藤家文書全点の保全を完了することが出来ました。全体の内容については、今後検討が進められると思いますが、下記の報道にもあるように、仙台藩・宮城県の歴史を解明する貴重な史料であることが改めて確認されました。

 御当主からは、前回に続いて御彼岸の活動となったことに御先祖との縁を感じ、史料を散逸することなく残すことが出来て安心したとの謝辞をいただきました。現地での保全活動は一区切りつきましたが、今後の対応についても、関係の方々と協議しながら進めてゆくことにしております。

             
 なお、今回の保全活動について、下記のように報道されました。 

 「河北新報」3月22日付朝刊・宮城版
 仙台藩重臣・遠藤家の古文書 鎌倉期史料を確認 白石
 http://www.kahoku.co.jp/news/2010/03/20100322t15015.htm

 「読売新聞」3月22日付朝刊・宮城版
 仙台藩の重臣・遠藤家の古文書調査
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20100322-OYT8T00071.htm
 79号 (2010年3月4日)

 2010年度通常総会を5月29日に開催いたします

 NPO法人宮城資料ネット2010年度通常総会を、下記の日程で開催いたします。多くの方のご出席をいただきますようお願い申し上げます。

 日時:5月29日(土) 午後3時から
 場所:仙台市青葉区中央市民センター第2会議室(2F)
 
http://www.stks.city.sendai.jp/hito/WebPages/sisetu/simin/sisetu/aoba01.html


 なお会員および賛助会員のみなさまには、追って総会での審議事項および2010年度会費の振込用紙などを郵送いたします。


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◎会員募集のお知らせ 

 本法人では引き続き会員募集をおこなっております。個人会員は年に3000円、個人賛助会員は年に1口2000円(学生大学院生は1000円)、団体賛助会員は年に1口5000円の会費となります。

 御入会いただける場合は、下記のテンプレートに必要事項をご記入の上、事務局まで御連絡ください。多くの方の御入会をいただきますよう、あらためてお願い申し上げます。また、皆様の回りにこのような活動に御関心のある方が
いらっしゃいましたら、御案内いただければ幸いです。


■NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークに
 入会します
 御名前:
 種別:個人 個人賛助 団体賛助
 御住所:〒
 御電話:
 メールアドレス:
 御所属:
 御入会のきっかけ(簡単に):

※お送りいただいた個人情報は、本法人の会員登録及び活動の御案内を差し上げるために利用いたします。

 78号(2010年3月1日)

   チリ大地震による津波対応について


日本時間2月27日に発生したチリ大地震により、宮城県も含めた太平洋沿岸では津波が観測されました。津波警報・注意報は本日午前中に解除されましたが、東北地方では沿岸の漁業関連施設を中心に被害が出ているようです。被災された方々には心より御見舞い申し上げます。

宮城県における文化財・歴史資料関連の被災情報は現時点で入っておりませんが、引き続き情報を集めているところです。今後、保全活動の必要が生じた場合は、御協力いただきますよう御願い申し上げます。

また、関連情報がございましたら、事務局まで御連絡いただければ幸いです。

◇-----------------------------------------------------◇
 NPO法人 宮城歴史資料保全ネットワーク

 980-8576 仙台市青葉区川内41
  東北大学東北アジア研究センター 平川新研究室気付
  TEL/FAX : 022-795-7693(理事長)022-795-7546(事務局)
  e-mail: office@miyagi-shiryounet.org
◇-----------------------------------------------------◇
                   (事務担当:佐藤)



  77号(2010年1月18日)

 岩手県藤沢市・S家資料の保全活動事務局での作業への参加者を募集いたします


 岩手県藤沢町S家資料につきましては、本法人がある研究者(故人)の御遺族に代行して行っている歴史資料返却の中で未整理の歴史資料を確認し、昨年8月に現地で保管状況整備のための保全活動を実施しました。その結果、古文書資料を中心とするダンボール70箱ほどの歴史資料を保全することができました。

 その後、所蔵者の方や関係機関と資料保全の進め方について協議を行ってまいりましたが、このほど所蔵者の御了解をいただいて、1月24日(日)に資料全点を仙台の事務局に借用し、25日(月)以降、定期的に中性紙封筒への収納と撮影を進めてゆくことになりました。

 つきましては、1月25日(月)以降、事務局のある東北大学東北アジア研究センターで史料整理と撮影に御協力いただける方を募集いたします。参加いただける方は、下記のテンプレートに必要事項を御記入いただいた上で、事務局まで御返信下さい。

 事務局での通常作業は、基本的に毎週月曜日・木曜日の両日に行っております。今後の作業もこの両日を基本に、募集状況を見た上で1日程度追加して行えればと考えております。

定員の制限は特にございません。作業には所定の謝金をお支払いいたします。参加お申し込みいただいた方には、詳細について別途御連絡いたします。

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御名前:
御所属:
御住所:
御電話:
メールアドレス:
参加開始日:
参加可能な曜日:
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※御連絡いただきました個人情報は事務手続きおよび今後のメールニュースの発信に利用いたします。

 また、身近にこのような作業に関心のある方がいらっしゃいましたら、御案内いただければ幸いです。特に学生・大学院生の方へ御案内いただければ、ありがたく存じます。御協力の程、どうぞよろしく御願い申し上げます。

                   (事務担当:佐藤)
  76号(2010年1月18日)
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宮城県白石市・遠藤家文書の保全活動参加者を募集いたします


   宮城県白石市での歴史資料保全活動

 宮城県白石市の伊達家重臣・遠藤家資料については、白石市教育委員会の依頼で昨年9月に保全活動を行い、戦国期文書を含む多数の貴重な古文書資料を保全することができました。

 その際、未整理となっていた分についての第二次保全活動を、3月20日(土)と21日(日)の両日に実施いたします。つきましては、参加者を20名程度募集いたします。
参加を希望される方は、下記のテンプレートに必要事項を御記入いただいた上で、1月31日(日)までに事務局まで御返信下さい。年度末の御多忙な折とは存じますが、御協力の程どうぞよろしく御願い申し上げます。

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御名前:
御所属:
御住所:
御電話:
メールアドレス:
参加日程: 全日 部分( 日)
自家用車の有無:
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※御連絡いただきました個人情報は、今回の調査に関する連絡及び事務手続き、および今後のメールニュースの発信に利用いたします。

 活動の内容ですが、前回に引き続き古文書資料の整理・撮影となります。詳細につきましては、参加のお申し込みをいただいた方に別途御連絡いたします。御多忙のところは存じますが、御協力の程よろしく御願い申し上げます。

 なお、現地への移動や宿泊先確保の関係上、所定の人数に達し次第、申し込みを締め切らせていただきます。あしからず御了承下さい。今回ご参加いただけなかった方につきましては、次回以降の機会にご参加いただければ幸いです。

参考 白石市での歴史資料保全活動 2009年9月 
 

     (事務担当:佐藤)

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