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宮城資料ネット・ニュース 第65号(2008年12月16日)
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栗原市栗駒地区で保全活動を実施しました
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栗原市栗駒地区での保全活動

 先週12月13日土曜日、栗原市栗駒地区のB家で被災資料の保全処置を実施しました。仙台から11人、地元教育委員会から1人、地元の郷土史研究会から3人の参加がありました。

 B家では、去る6月14日の岩手・宮城内陸地震で土蔵が全壊したそうです。ご当主のお話しでは、ショベルカーで一気に片付けようかと思ったそうですが、瓦礫の隙間から古文書箱や漆器箱などが見えたので、人手を頼んで崩れた屋根をジャッキで持ち上げ、これらを取り出したとのことでした。以前から家や地域の歴史に関心があり、資料についても気にかけていたので、ということでしたが、まさに間一髪のところで救出された歴史資料といえます。 その後、6月29日に栗駒文字地区での被災調査を協同で行った地元の郷土史研究会の方を通じて、宮城資料ネットに御相談をいただきましたので、11月28日の予備調査を経て、今回の出動となりました。

 今回調査を行ったのは、鬼首、花山と同様、秋田県雄勝郡に通じる境界地域だということもあり、約500点ほどの古文書には、江戸時代前期から明治時代にかけての藩境や交通に関する資料が数多く含まれておりました。陰陽道の免許状なども興味深いものがあります。これらの資料全点をデジタルカメラ7台で撮影し、1点ごとに専用の中性紙封筒に納めて整理しました。ご当主は本法人の公式サイトも御覧いただいているとのことで、調査に積極的に御協力いただくとともに、今後の活動についての励ましをいただきました。

地震から半年
 12月14日、地震発生から半年が経過しました。調査に向かう道中で見えた栗駒山はすっかり雪化粧で、時間の経過を感じさせます。被災地域のみなさまに改めて御見舞い申し上げると共に、一日も早い復興を祈念します。また、この間本法人の活動にも多くの御支援と御協力を頂戴いたしましたことに、心より御礼申し上げます。

今後も被災地域を中心に、歴史資料の保全活動を力強く進めてまいりたいと思います。より一層の御支援・御協力をたまわりますよう、どうぞよろしく御願い申し上げます。 (佐藤記)

城資料ネット・ニュース 64号(2008年11月18日)
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栗原市花山地区と大崎市鬼首地区で保全活動を実施しました。
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花山地区と鬼首地区での資料保全活動

 先週11月9日(日)は栗原市花山地区で5カ所の史料所在調査をおこない、続けて16日(日)は大崎市鳴子温泉鬼首地区のA家で写真撮影と保全の活動を実施しました。

 花山地区の活動には仙台から11人が参加し、地元からは花山教育センター3人、文化財保護課1人、元文化財保護委員の方1人にご協力をいただきました。花山地区には、1957年(昭和32年)に完成した花山ダムの建設により181世帯が移転した地区があります。その移転のときに古文書は処分したというお宅が大半でしたが、面白い伝承や古物などが残されていました。また同地区は、秋田県雄勝郡に通じる藩境の山岳部に国指定史跡の花山番所(寒湯ぬるゆ番所)があるなど、交通の要衝でした。6月の地震でその花山番所の石垣が大破し、番所に通じる国道はいまも不通となっています。この日は花山教育センター所蔵史料の写真撮影もおこないました。

 鬼首地区のA家は、地震後の被災調査で史料の存在が確認されていましたので、今回保全措置を実施したものです。仙台から7人、地元大崎市から2人の方にご参加いただきました。仙台藩の足軽関係史料200点ほどが保存されており、家屋は現在も茅葺きで、築200年は経ていると思われる旧家です。今回は建築の先生にもご同行いただき、
建物の調査もしていただきました。

■歴史資料に関する相談への対応 またこれとは別に、11月6日にNHKが宮城資料ネットの活動を放映しましたので、それを御覧になられた仙台市青葉区の方から、当家に史料があるので来てほしいとの連絡がありました。そこで11月13日にお訪ねしたところ、奥様が牡鹿半島の旧家のご出身で、その御実家の史料を数十点お持ちでした。これを寄付したいとのことでしたので、東北歴史博物館に受け入れていただくことになりました。 (平川記)

宮城資料ネット・ニュース63号(2008年11月1日)
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11月1日(日)に栗原市花山地区で資料所在調査を実施します。
参加者を募集します

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 岩手・宮城内陸地震における被災地域での文化財所在調査として、来る11月9日(日)に、栗原市花山地区(旧花山村)での歴史資料所在調査を実施することとなりました。

 つきましては、当日の調査に参加される方を10名程度募集いたします。6月の栗駒文字地区での調査と同様、車の乗り合いで現地に入る予定にしておりますので、自家用車で参加できる方のご参加を期待しております。一方、自家用車の台数には限りがあることが予想されますので、参加につきましては人数を限定し、先着順とさせていただきますので、ご了解ください。

 お申し込みにつきましては、日時が迫っていることもありますので、明日2日(日)までに御連絡下さい。参加可能な方は、事務局までお知らせください。メールでお申し込みいただく場合は、下記のテンプレートに必要事項を御記入のうえ、事務局まで御返信ください。

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御名前:
御住所:
御電話:
メールアドレス:
御所属:
自家用車の有無:
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※御連絡いただきました個人情報は、今回の調査に関する連絡及び事務手続きに利用いたします。

 今回の調査につきましては、地震発生から時間が経過している事もありますので、平時に行う文化財所在調査という形で、歴史資料の所蔵の有無、保管状態、内容、点数などを把握し、写真撮影とヒアリングを行います。


■集合・出発時間:11月9日(日)午前7時30分
■集合場所:仙台駅西口 一般車降車場
                   (事務担当:佐藤)


宮城資料ネット・ニュース 62号(2008年10月6日)
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栗原市栗駒文字地区で再調査を行いました
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 宮城資料ネットでは、被災調査の訪問先でお聞きしたヒアリング情報については、整理したプリント版を調査先のお宅に送付して、内容に間違いがないかどうかのチェックをしていただき、永久保存版として残すことにしております。
 また、撮影した資料写真についても、全点をA4版にカラープリントして所蔵者に送付し、ご自宅で簡便に写真版を御覧いただけるようにしております。膨大な枚数になりますのでプリントは費用も労力も大変ではありますが、所蔵者の方の歴史資料に対するご認識や保存意識は格段に深まります。

 実は、その確認や受領のご返信をいただくさいに、新たな資料情報をお知らせいただくことが少なくありません。
 先に30軒ほどの被災調査を実施した栗原市栗駒文字地区からも、今回2軒のお宅から新たな情報が寄せられましたので、10月6日(月)に再訪して調査をしてきました。一軒のお宅では家の歴史に関する追加のヒアリング情報をいただきました。もう一軒のお宅では、新たに数百点におよぶ近世後期から明治〜昭和期にかけての資料が蔵の中から出てきました。そのため、追って地元の教育委員会と共に保全措置と記録化の作業に入ることにしました。

 なお今回の調査には、宮城資料ネットの事務局の二人、それにちょうど神戸の史料ネットからお二人が内陸地震の現地視察においでになられましたので、ご同行いただきました。(平川記)

宮城資料ネット・ニュース 61号(2008年8月28日)
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大崎市の鬼首地区で資料保全を実施しました
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 ■大崎市鳴子温泉鬼首地区の調査を実施しました。

 岩手宮城内陸地震で震度6強の地震に見舞われた大崎市鳴子温泉(旧・鳴子町)の鬼首地区に、 8月27日と28日の両日、調査に入りました。参加者は宮城資料ネット事務局から2名、東北歴史博物館から1名、大崎市文化財保護課市史編纂係1人、地元の古文書を読む会2人の合計6人でした。
 公民館長さんのご案内で、5軒の旧家をお尋ねしました。

 元禄期の村絵図があるA家では、築二百年はたつかと思われる土蔵の壁が、中が見えるほど大きく崩落して無残な姿になっていました。修復には費用がかかりすぎるので解体せざるを得ないと落胆したご様子でした。また、こちらも築二百年はなっているだろうといわれるB家も、地震で屋内の壁が落ちたそうです。
 旅館を経営するC家でも、客室の多くの障子がはずれて倒れるほど大きな揺れに見舞われたそうです。幸い建物本体に大きな損壊はなかったそうですが、宿泊客のキャンセルが続き、いまも客足は回復していないとのことです。こちらの被害のほうが大きいと、お困りのご様子でした。

 お訪ねした5軒のうち4軒で、古文書が確認できました。うち2軒では、その場で写真撮影をして中性紙封筒と保存箱に収納しました。また宿泊したC家では、夜中まで写真撮影と保全措置をしました。もう1軒のお宅は古文書の点数が多かったために、後日改めて保全措置にお伺いすることにしました。

宮城県内の歴史資料所在リストの作成

 被災地の調査と並行して、被災地以外の歴史資料所在リストの作成も院生有志が毎週2回集まって進めておりますが、こちらは8町分(合併前)の第1次リストができました。既存分とあわせると県内の3分1程度のリストになります。これらをもとに、さらに精度の高いリストに更新していかなければなりません。


宮城資料ネット・ニュース 60号(2008年8月5日)
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激甚被災地の栗原市花山地区を視察してきました
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 栗原市花山(はなやま)地区は震度6強が襲った地域で、山岳部の土砂崩れだけではなく、民家も相当に被害をうけた地域です。国指定史跡である仙台藩花山村寒湯(ぬるゆ)番所の建造物も大きな被害をうけました。

 花山地区の国道398号線沿いは、いたるところに崩落がみられ、工事用車両以外は通行不可になっていましたが、7月末に避難所や仮設住宅に避難している住民の一時帰宅のための通行が、ようやく認められる状態になりました。そこで宮城資料ネット事務局では、栗原市文化財保護課および被災者支援にあたっている同市社会福祉協議会と連絡をとって、本日、花山地区の視察と被災調査の打ち合わせに行ってきました。

 文化財保護課では、花山地区で全壊指定をうけた築120年の民家が解体することになり、仏像や窯神などを市に寄贈していただくことになったとのお話しを伺いました。

 花山教育センターでは、資料ネットが作成した旧家のリストをもとに、各家の状態について様子をお伺いしたところ、調査対象として十数軒を確認できました。その調査日程については、これから関係方面と調整をすることになります。

 花山総合支所の近くには被災者のための仮設住宅が40棟ほど建てられており、被害の深刻さが実感できました。損壊の激しい花山番所も確認したかったのですが、あいにく本日は国道に通行制限がかけられており、現地まで行くことができませんでした。あいかわらず危険状態が続いているということです。(平川記)


宮城資料ネット・ニュース 59号(2008年7月25日)
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岩手沿岸北部地震について
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 震度6強を観測した7月24日未明の岩手沿岸北部地震では、土蔵が崩れた写真がニュースで流れるなど、歴史的建造物や歴史資料にも被害が及んでいる可能性があります。

 宮城資料ネットでは、先月発生した岩手宮城内陸地震の被災調査を実施しているところですが、今回の岩手沿岸北部地震についても、地元の歴史研究者に電話を入れて、被災状況をに関する情報収集をお願いしました。情報が入り次第、必要な措置を取るようにしたいと考えております。

宮城資料ネット・ニュース 58号(2008年7月15日)
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栗原市栗駒で資料保全を実施しました
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栗原市栗駒で資料保全を実施しました(7月12日)

 去る7月12日(土)に、栗原市栗駒文字地区のS家で資料保全を実施しました。文字地区は6月29日に被災状況調査を実施した地域ですが、数軒のお宅から歴史資料が発見されておりました。数量の少ないお宅では被災調査当日に、史料の表紙を撮影し、中性紙封筒に収納する措置を取りましたが、史料数の多いお宅は第2次調査で実施することにしておりました。
 12日に実施したお宅は、内陸地震で土蔵2階の棚からツヅラ2箱が転がり落ちこなければ、ご当主もその存在を知らなかったということです。その土蔵は築三百年という、折り紙付きの旧家です。
 ツヅラ2箱でしたので大動員をかけるほどではないということで、事務局周辺で人員を確保し、4人で現場に向かいました。地元からは栗原市文化財保護課および栗駒史談会と栗原郷土史研究会のそれぞれの会長さんが参加されました。デジタルカメラ4台で写真撮影を行い、ご当主も手伝ってくださいました。撮影をしながら、史料の記事にまつわるいろいろなお話しをご当主や会長さんたちにお聞きしますと、史料が生き返ってくるようです。明治から昭和初期にかけての溜め池築造や水利関係、養蚕・炭焼きに関する史料など、約400点の撮影を済ませました。同地区の近代史を解明できる史料群でした。

■「岩手・宮城内陸地震に関するシンポジウム−1か月後に分かってきたこと−」

 7月14日(月)に表記のシンポジウムが開催され、「地震災害から文化財を守る」と題して宮城資料ネットの活動を紹介しました。主催は、東北大学防災科学拠点グループ、グローバルCOE(変動地球惑星学の総合教育拠点)、工学研究科災害制御研究センターです。
  同シンポでは22分野からの報告があり、地震メカニズム、断層、地滑り、建物被害、土砂ダム、救命・救急、緊急地震速報、文化財保全など、幅広い分野におよびました。ほとんどが理系の報告のなかで、唯一、文化財保全の報告が文化系からなされました。なお、主催の一つである東北大学防災科学拠点グループの代表世話人を平川が努めております。

宮城県内の歴史資料所在リストの作成を進める

 今回は地震学者も想定外の内陸型地震でした。私たちも、当該地域の歴史資料所在リストは築館地区(旧築館町)だけしか作成しておりませんでした。そのため、地震発生当日からすぐに被災地の所在リスト作成に着手し、これまでに栗原市(合併前9町1村)、大崎市(旧1市6町)の第1次所在リストを作り上げました。現在は、このリストを地元文化財課と郷土史団体に提供し、データの精度を高めていただいているところです。
 この作業と並行して、より被害が大きいと予測されている、本命の宮城県沖地震に備えた所在リスト作りにも取り組んでいます。今回も地震発生後にリスト作りに入らざるをえませんでしたので、発生前に宮城県全域の所在リストの必要性が痛感されたからです。週2回ほど、有志の院生のご協力により、作成作業を進めております。
  (平川記)


宮城資料ネット・ニュース57号(2008年7月12日)
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岩手・宮城内陸地震関連シンポジウムが開催されます。
ぜひご参加ください

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岩手・宮城内陸地震の発生から一ヶ月。それぞれの分野で実施されてきた調査研究を報告し、地震と災害の姿を明らかにすると共に、今後の減災への課題などについて報告し議論します。ぜひ、ご参加ください。

岩手・宮城内陸地震に関するシンポジウム-1ヶ月後に分かってきたこと- 」

◆日時:7月14日(月)午後1時から5時半
◆場所:東北大学工学部青葉記念会館大研修室(4階)
  *地図はこちらへ
http://www.eng.tohoku.ac.jp/map/?menu=campus&area=f&build=05

◆主催:東北大学防災科学拠点グループ,グローバルCOE(変動地球惑星学の統合教育拠点),東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター

◆共催:岩手・宮城内陸地震4学協会東北合同調査委員会
  科学研究費補助金「2008年岩手・宮城内陸地震に関する総合調査」

報告内容

0.はじめに,1:00-1:10
1.地震メカニズム,断層,余震,強震動(地震噴火セ,大槻,今泉,中村,石渡),1:10-2:10
2.地滑り・斜面崩壊(風間基樹,佐藤源之,山田),2:10-2:40
3.建物被害・インフラ被害・交通障害(源栄,秋山),土砂ダム・堰止め湖 (真野,梅田),2:40-3:30
休憩 3:30-3:40
4.救命・応急対応,救助活動(山内,日赤・遠藤), 3:40-4:00
5.文化財保全(平川),災害情報活用・風評被害(仙台気象台地震情報官・中村,源栄),復旧・復興活動・公的支援(県危機対策課,整備局防災 課),4:00-4:50
6.全体討論およびまとめ 4:50-5:20
                     (事務担当:佐藤)

宮城資料ネット・ニュース56号(2008年6月30日)
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栗原市栗駒文字地区被災調査を実施しました。
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 6月29日(日)に、岩手宮城内陸地震の震源地に近い栗原市の文字(もんじ)地区で、宮城資料ネット、東北歴史博物館、栗原市文化財保護課、栗駒史談会による、合同の被災状況調査を実施しました。宮城資料ネットからは会員22名が参加しました。
 調査は30軒程度の旧家を対象に、7班に分かれて実施しました。建物の被害状況の確認、歴史資料の現状、家の歴史・村の歴史に関する聞き取りなど、訪問したお宅の状況にあわせながら、調査をおこないました。

 寺社では石段がゆがんだり、転倒した石塔や墓石なども見受けられました。個人宅の長屋門や土蔵などでは、壁が落ちたり、ひび割れが入ったお宅もありました。しかし骨組みに大きな材木を用いているため、本体はビクともしなかったお屋敷が多かったようです。

 なかには、土蔵の二階の棚にあった葛籠二つが地震で落ちたため、開けてみたら古い文書類が入っていたというお宅もありました。大正年間の溜め池開発申請書や水利組合関係の書類、炭生産関係の帳簿など、数十点が入っていました。文字地区は日本で有数の木炭生産地であったということですが、ほかのお宅からも炭焼きに関する記録が発見されていますので、今後その実態を確認することができるかもしれません。葛籠を見せてくださったご当主は、こんな文書があるとは知らなかったと話しておられました。

 また、明治前期からの祝儀・不祝儀帳や写真などを中性紙封筒に入れて段ボール箱に収納する保全措置を実施したお宅もありました。

 天気予報では激しい雨になると予測されおり、土砂崩れなどの二次災害が心配されていました。しかし幸い午前中は雨も降らず、小雨がぱらつきだしたのは午後2時すぎあたりからでしたので、活動に大きな支障はありませんでした。活動を終えて車で仙台に向けて出発した6時ころから、強い雨になりました。

 栗駒史談会の会長さんも、私たちの調査活動に同伴されましたが、効率的な調査方法に感心しておられました。別な地域でも実施してほしいとの要請を受けておりますので、今後、文化財保護課などとも相談しながら、実施計画を整えていく予定です。

 今回の活動に参加された皆様には、あつく御礼を申し上げます。また調査件数や車の関係から参加者を制限しましたので、お申し込みをいただいたにもかかわらず、ご参加いただけなかった方々には、またの機会によろしくお願いいたします。(平川記)

宮城資料ネット・ニュース55号(2008年6月23日)

6月29日(日)に栗原市栗駒地区で被災調査を実施します。参加者を募集します。


 宮城資料ネットの平川です。

 昨日、栗原市役所にて文化財保護課2名および栗駒史談会会長、栗原郷土史研究会会長の皆様と、今後の被災調査の実施方法等について打ち合わせを行いました。宮城資料ネットからの参加者は6人でした。その後、前回の視察では行けなかった花山(旧花山村)、栗駒沼倉地区(旧栗駒町)などの被災地を巡回してまいりました。

 なお、打ち合わせの結果、来る6月29日(日)に、個別訪問による第1回目の被災調査を、栗原市栗駒の文字(もんじ)地区で実施することになりました。この地区は栗駒史談会会長さんの地元でもあり、長屋門が36棟も現存しています。

つきましては、当日の調査にボランティアで参加される方を20名ほど募集します。交通不便な地区ですので、車の乗り合いで現地に入りますが、台数に限りがありますので、人数を限定せざるを得ません。先着順とさせていただきますので、ご了解ください。参加可能な方は、お知らせください。なおメールでお申し込みいただく場合は、下記のテンプレートに必要事項を御記入のうえ、事務局まで御返信ください。

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御名前:
御住所:
御電話:
メールアドレス:
御所属:
自家用車の有無:
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※御連絡いただきました個人情報は、今回の調査に関する連絡及び事務手続きに利用いたします。

 調査の内容は、主として長屋門のお宅を個別にお訪ねして被災状況を確認するとともに、古文書等の所蔵の有無、保管状態、内容、点数などを把握し、写真撮影とヒアリングを行います。

■集合時間:6月29日(日)午前7時45分
■集合場所:仙台駅西口 一般車降車場

 今回の被災地は広範囲に及んでおりますので、今後も継続的に調査を実施することになると思われます。今回参加できなかった方々も、またの機会にご参加いただければ幸いです。

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被災調査のための歴史資料所在リストを急ピッチで作成
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 地震が発生した14日の夕方から、大学院生の協力を得て、震度6レベルの被災地である栗原市と大崎市について、ローラー型(悉皆)調査用の第1次歴史資料所在リストの作成に取りかかりました。合併前の旧町単位でいえば、栗原市が築館町、一迫町、栗駒町、鶯沢町、花山村、若柳町、金成町、志波姫町、高清水町、瀬峰町の10町村、大崎市が古川市、岩出山町、鳴子町、田尻町、三本木町、鹿島台町の7市村です。

今回最初に調査を行う栗原市のうち、旧築館町については、すでに2年前に作成しておりました。そこで未作成の9地区分について、自治体史や文化財報告書、その他地元で刊行された諸種の出版物から旧家名をことごとくリストアップし、地区ごとに分類して、昨日、栗原市文化財保護課に提供しました。500軒は優に超えるリストになっています。フルネーム、住所等が不明な部分も少なくありませんので、文化財保護課や地元の方にデータのチェックをお願いしているところです。ローラー型の被災調査は、このリストをもとに実施されることになります。

                     (事務担当:佐藤)

宮城資料ネット・ニュース 54号(2008年6月16日)

   宮城県大崎市視察報告カンパのお願い

 宮城歴史資料保全ネットワークの平川です。 本日は宮城資料ネットメンバー2人で、震度6強の大崎市に視察に入りました。

  まず、同市文化財保護課長、同課長補佐から、市内の状況について伺いました。 同市の化女沼にある埋文センターの屋根が落ちたので、その対策に手を取られていること、有備館の建物に大きな亀裂が入っていること、市内の被害は鳴子地区と田尻地区、古川の北部が大きく、他地区はそれほどでもないこと、指定文化財の確認はできたが、未指定文化財については十分に把握できていないこと、といった情報をいただきました。また今後の被災状況調査については、被災者の生活が落ち着いた段階に実施する方向で検討することにしました。

 その後、鳴子・鬼首地区、古川北部、田尻地区などを視察してまいりました。鬼首地区では土砂崩れで通行制限されている箇所がいくつかありましたが、鳴子地区では建物被害はそれほどではなかったようです。古川北部や田尻地区では、神社の石鳥居が落ちたり、転倒した石塔などが各所に見受けられました。また軒瓦が飛んだり、土蔵の壁が部分的に崩落した旧家なども数軒ありました。被害は局地的なようです。

 夕刻に仙台に戻り、やはり震度6強の岩手県奥州市の文化財担当者にご連絡を入れ、市内の様子をお尋ねしました。それによりますと、胆沢地区と衣川地区が震度6強だったが、震度の割には建物被害の情報が入っておらず、いまのところ半壊が1軒だけのようだとのことでした。その他の地区でも揺れの割には被害が少なく、文化財関係の被害情報は、いまのところ一件もはいっていないということです。また文化財担当者は全員、生活復旧支援に動員されているということでしたので、被災調査の実施の可否等については、一段落したところで、改めて相談させていただくということになりました。

 昨日の視察報告とあわせ、報告震度6レベルの被災地の状況は、おおむね以上のように把握できました。山間部での土砂崩れは死亡者を生み出すほど大きなものとなっていますが、それ以外の地域での被害は局地的で、建物の損壊もそれほど大きくはないようです。昨日発表された地震研究者の調査結果も、同様のものでした。

 視察では建物内部の散乱状況までは見ることができませんでしたが、諸情報を総合的に判断すると、資料レスキューが必要な対象は現在のところ確認できませんでした。ただし、宮城県内の栗原市と大崎市については、被災状況調査を実施したほうがよいと思われます。これについては、対象地域の歴史資料所在リストの作成を急ぎながら、地元自治体の担当者や文化財保護委員の方々と日程調整を進めていくことにしております。

 日程は未確定ですが、地元との調整次第では第一回目の被災状況調査は、6月下旬から7月上旬の週末に実施することになるかもしれません。具体化しましたら、ご案内いたしますので、それまでしばらくお待ちください。

 なお、被災状況調査が何回必要になるのかは現段階では分かりませんが、これまでの経験からみて、相当の資金が必要になるものと思われます。
 つきましては、大変恐縮ですが、これらの活動資金について、皆さまからのカンパをお願い申し上げる次第です。下記の口座にお振り込みをいただければ、ありがたく存じます。

○ゆうちょ銀行 振込口座  02280−2−89604

○銀行振込
   七十七銀行(銀行コード:0125)本店営業部(店コード:100)
   普通 7708025

口座の名義は、いずれも「NPO法人 宮城歴史資料保全ネットワーク」となります。

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<事務局・連絡先>
 特定非営利活動法人 宮城歴史資料保全ネットワーク
 〒980-8576 仙台市青葉区川内
 東北大学東北アジア研究センター 平川新研究室気付
 電話・FAX 022-795-7693/7546  (事務担当:佐藤)


宮城資料ネット・ニュース 53号(2008年6月15日)

  2008年岩手・宮城内陸地震宮城県栗原市の現地視察を実施しました。

 宮城歴史資料保全ネットワークの平川です。
 今朝から宮城資料ネットメンバー4人で、震度6強の激甚被災地の一つである栗原市の視察に入りました。

 まず、市内の歴史資産の掘り起こし活動を展開している田園観光課をお訪ねし、今後の歴史資料調査へのご協力を依頼し、同課がお持ちの歴史的建造物リストの提供をうけました。ついで文化財保護課をお訪ねして、同様の依頼をし、今後の被災状況調査やレスキュー活動の実施の仕方などについて打合せをしました。その後、車で特に被害の大きな栗駒・花山・鶯沢・一迫地区を視察し、古民家を中心に外部から被災状況を確認しました。

 壁が剥落した長屋門や土蔵、本殿が傾いた社殿、軒並み倒壊した墓石や石塔、土砂崩れなどが、あちこちに見られました。道路も陥没したり亀裂が入った箇所などが散見され、市内には災害救助用の消防車や自衛隊の車両がたくさん走りまわっていました。とくに内陸の奥羽山脈側では随所に土砂崩れがあり、温泉宿や車両が土石流に飲み込まれるという悲惨な事故が発生しております。

 夕刻に戻って、地震研究者らと合同の情報交換会をおこないましたが、今回の地震は、地震の規模からみれば比較的建物の損壊度が低いようだとの観察結果が報告されておりました。ただし、局所的には大きな被害が出ている箇所もあるようです。

  明日16日(月)は、震度6弱の被災地である大崎市を訪ねて、文化財担当者と相談することにしています。同市でも被害が大きな地域があるとのことです。その後は、やはり震度6強の岩手県奥州市の視察も実施したいと考えています。

 こうした被災地視察と並行して、資料ネット事務局では、被災地の自治体史や文化財調査報告書などをもとに、被災地の歴史資料所在リストを鋭意作成中です。今回は被災範囲が広域に及ぶためにリスト作成も大変ですが、資料ネットの院生会員の方々のご協力を得て進めております。

 歴史資料の保全活動にあたっては、被災者の方々のご心情に配慮しつつ、また地元の行政や文化財・歴史関係者の方々と十分に意思疎通をはかりながら実施することが必要ですので、慎重に状況を見極めながら、保全活動の段取りを組み立てていくことにしています。被災地全体の状況把握をしたうえで、保全活動・被災状況調査の日程等について、地元の関係者と協議を進めていくことにしております。具体化しましたら、ご案内いたしますので、それまでしばらくお待ちください。
宮城資料ネット・ニュース 52号 (2008年4月1日)

2008年度通常総会を5月10日に開催いたします。多くの方のご出席をお願い申し上げます。

 宮城資料ネット2008年度通常総会を、下記の日程で開催いたします。多くの方のご出席をいただきますようお願い申し上げます。

 日時:5月10日(土) 午前10時から
 場所:仙台市青葉区中央市民センター第2会議室(2F)
 
http://www.stks.city.sendai.jp/hito/WebPages/sisetu/simin/sisetu/aoba01.html

 なお会員および賛助会員のみなさまには、別途本総会での審議事項および2008年度会費の振込用紙などを郵送いたします。

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◎会員募集のお知らせ 本法人では引き続き会員募集をおこなっております。個人会員は年に3000円、個人賛助会員は年に1口2000円(学生大学院生は1000円)、団体賛助会員は年に1口5000円の会費となります。
 入会いただける場合は、下記のテンプレートに必要事項をご記入の上、事務局まで御連絡ください。多くの方の御入会をいただきますよう、あらためてお願い申し上げます。

■NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークに 入会します
 御名前:
 種別:個人 個人賛助 団体賛助
 御住所:〒
 御電話:
 メールアドレス:
 御所属:
 御入会のきっかけ(簡単に):

※お送りいただいた個人情報は、本法人の会員登録及び活動の御案内を差し上げるために利用いたします。

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<事務局・連絡先>
 特定非営利活動法人 宮城歴史資料保全ネットワーク
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