宮城資料ネット活動記録
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宮城県唐桑町・S家資11月25〜28日くりはら田園鉄道株式会社7月2〜3日  ■旧・登米町6月11日 


宮城県唐桑町・S家資料保全活動   

・ 実施日:2005年11月25〜28日
・ 参加者:81名(のべ4日間)

本活動では、古くから漁業経営や味噌醤油醸造業などを手がけてきたS家(宮城県唐桑町)における歴史資料の調査や整理などをおこなった。
江戸時代には大網元として栄えたS家が所蔵する文書は、中世から近現代にかけての膨大な内容を持つ資料群である。しかし、海岸沿いにあるS家は津波による被害が懸念されており、かつ保管状況を改善する必要性が認められることから、保全活動が実施された。
蔵の中に所蔵されている古文書などを中性紙封筒や段ボール箱に詰めるなどして保管状況を整備したり、10台近くのデジタルカメラを使用して資料の撮影をおこなうなどして、貴重資料の保全につとめた。
なお、本活動は、国際日本文化研究センター、日本常民文化研究所などの協力を得て実施された。

── 詳細については、ネットニュース28号(2005年9月21日発行)を参照。
 


くりはら田園鉄道株式会社・資料保全活動(第1次)   

・ 実施日:2005年7月2〜3日
・ 参加者:16名(のべ2日間)


本活動では、宮城県栗原市にある、くりはら田園鉄道株式会社(くりでん)における歴史資料の調査や整理などをおこなった。
くりでんは、宮城県の登米市にある石越駅から栗原市の細倉マインパーク駅までの25.7キロを結ぶローカル鉄道であり、1921年(大正10)に開業して以来、細倉鉱山の鉱産物輸送などを中心とした地域交通の主軸を担ってきた。しかし、交通事情の変化などによって経営が悪化したため、2007年3月に廃止されることになっている。
鉄道が廃線になることによって大正期以降の貴重な資料が散逸・消失することを危惧された大平聡氏(宮城学院女子大学)の提唱を受けて、保全活動がおこなわれた。
本社に所蔵されている資料の保管状況を写真やスケッチによって記録して概要を把握し、必要に応じて箱詰めや防水措置を施した。
 
 


旧・登米町地域 歴史資料所在調査   

・ 実施日:2005年6月11日
・ 参加者:34名(うち地元協力者が14名)

・ 調査軒数:51軒
・ リストアップに用いた主な文献:『登米町誌』第1〜5巻(1990〜95年)、『登米町文化財目録』第1〜2集(1975・1977年)など。

本活動では、7班に分かれて訪問調査をおこない、宮城県登米市の旧・登米町地域における歴史資料所在調査を実施した。
調査によって、公設・私設の博物館のほか、葛西家や登米伊達家の家臣といった旧家などに近世以降の資料が多く保存されていることが確認された。また、古民家や蔵、元の役場や小学校などといった貴重な建物群も確認された。
2005年6月の活動後、調査によって得られたデータを整理し、2005年12月に調査先すべてに内容確認の封書を送付した。そうしたやり取りを通してデータに訂正などを施して、旧・登米町地域における歴史資料の所在情報を作成した。
なお、本活動は、登米市登米公民館、東北歴史博物館および登米町郷土史研究会と共同で実施された。また、6月11日の調査の後にも登米公民館などによる追加調査がおこなわれた。

歴史資料所在調査とは
それまでの被災地における調査技術を応用した、一定地域における歴史資料のローラー調査のことである。
資料が保管されている状況を把握することによって、災害などの緊急時における活動を迅速にすることを大きな目的としており、歴史資料の防災対策といえる。

── 詳細については、ネットニュース25号(2005年4月20日発行)を参照。